2018年3月「あしがらさん」「逃げ遅れる人々」上映会のお知らせ

2018.02.22 Thursday

飯田です。この3月は「あしがらさん」と「逃げ遅れる人々」の上映会が続けて開催され、僕も招かれることが多いです。
「あしがらさん」の撮影を始めたのは1998年ですから、今年でちょうど20年となります。
僕自身にとっても、今年はなんだか節目のような気がしています。

特に3/8の上映会の会場、氷川ホームは僕が昔働いていた施設だったりします。
ここで芹沢俊介さんとどんなお話ができるか、いまから楽しみです。

 

またこれ以外にも川崎の金程中学では、今年も2〜3月で映画上映とお話をさせてもらっています。

今年は僕だけでなくローポジションの土屋くん、常田さんにも協力してもらい、中1から中3まで合計8回伺います。

いきなりあれこれドキュメンタリーを見させられている生徒さんたちは、いったいなにを思っているんだろうと気になります。


<東京・目黒区>
「あしがらさん」上映会
2018年3月8日(木)13:30〜15:30
※上映後に飯田基晴さん(映画監督)、芹沢俊介さん(思想家)による対談
場所:社会福祉法人愛隣会 氷川ホーム 3階ホール(目黒区大橋二丁目19番38号)
参加:無料(定員40名)
主催/申込:社会福祉法人愛隣会 地域交流スペース「ここからカフェ」
     TEL/FAX :03-3466-2536 (平井)
     airinkai2015@dune.ocn.ne.jp

 

<東京・新宿区>
「あしがらさん」上映会
2018年3月18日(日)14:00 - 16:45(受付13:15から)
※上映後に後藤浩二さん(スープの会)のトークあり
場所:新宿区戸塚地域センター(新宿区高田馬場2丁目18番1号、高田馬場駅から徒歩2分)
参加費:一般700円|学生および収入のない方500円|自己申告制
問合せ先:NPO法人スキルボート(千野)
     skillboat.waseda@gmail.com
     080-5034-3904(お電話の場合は19:00-23:00にお願いします)


<神奈川県・川崎市>
かわさきボランティアタウンフェスタ
「逃げ遅れる人々 東日本大震災と障害者」上映
※上映後に飯田基晴さん(映画監督)によるトークあり
日時:3月4日(日)AM10時〜 会場:川崎市総合自治会館 入場無料
http://www.csw-kawasaki.or.jp/contents/hp0116/index00520000.html


<東京・練馬区>
第7回江古田映画祭 3.11福島を忘れない 
「逃げ遅れる人々 東日本大震災と障害者」上映
2/26(月)17:00〜、3/2(金)19:00〜、3/7(水)13:00〜。
※3/7は上映後に飯田基晴さん(映画監督)によるトークあり
https://www.facebook.com/ekodaeigasai/

特集上映「ハマを見つめたドキュメンタリー映画」イベント報告

2017.11.10 Friday

11/3特集上映「ハマを見つめたドキュメンタリー映画 ―変わりゆく街、子どもたち」から1週間が経ちました。

遅くなりましたが当日の報告です。

 

1作目、『中華学校の子どもたち』上映には親子連れの姿もあり、中国語と日本語が混ざり合う和やかな雰囲気で始まりました。映画の中での、子どもたちの授業中のひそひそ話や茶目っ気ある仕草に笑い声もあがり、楽しんでご覧頂いていることが伝わってきました。

上映後のトークでは、監督の片岡希さんと、映画に登場する横浜山手中華学校の馬 晶先生からお話を頂きました。
 

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片岡さんは中華学校の牧歌的、家族的な雰囲気に惹かれて撮影に入り、学校や街の方々にとてもよくしてもらい、その関係はいまも続いていると話していました。
馬先生は、映画撮影後に新校舎に移転したため、映画が旧校舎の雰囲気を伝える貴重な記録であり、さまざまな世代の貴重な証言記録にもなっていること、時代とともに学校も街も変化はあるが、若い世代にも伝統文化や愛校心、コミュニティの繋がりが受け継がれていることなどを語って頂きました。

そして、映画に登場した男の子、シャオリンがサプライズゲストとして登場! 愛らしいやんちゃ坊主が明るい好青年に育った姿に客席から暖かな拍手があがりました。

 

2作目の『日曜日の子供たち』は、撮影の舞台となった鶴見区小野町の方々もいらしてくださり、満員となりました。

 

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上映後のトークでは、監督の堀田泰寛さんがこの作品に込めた思いを語ってくれました。自分の生き様がすべて投影された映画だと語る姿が印象的でした。

また長らく小野町近くの病院で医師として地域の人々を見守ってきた冨岡先生からもご挨拶を頂きました。

 

この上映に向け、地域の方々にもご協力頂いて映画に登場する子どもたちを捜していたのですが、今回は「私です!」という方にお会いすることはできませんでした。
しかし客席に当時この場所で遊んでいたという男性がいらっしゃり、その頃のことを聞かせてくれました。

上映後、地元の方々がとてもいい表情で会場を後にされたと聞きました。ともに楽しんで頂けていたら嬉しい限りです。

 

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3作目の『どっこい! 人間節 寿・自由労働者の街』上映は、補助席まで埋まる賑わいとなりました。

上映後のシンポジウムでは、片岡希さん、堀田泰寛さんに加え、映画監督の中村高寛さん、加藤彰彦さん(横浜市立大学名誉教授/前沖縄大学学長)にご登壇頂きました。
加藤彰彦さんは撮影当時、寿生活館の職員であり、撮影スタッフと街の人々の橋渡しも担っていたそうです。野本三吉というペンネームでも活躍し、寿についての著作もあります。

 

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加藤さんからは、完成から40年経っていま見直すと、映画に登場する人の多くはすでに亡くなっている。その一人ひとりがこの映画で遺書を記すかのように自分の思いを語っている。それがいまの僕らに語りかけてくるように伝わってきた、との感想が語られました。

 

寿で活動されている方々からの発言も含め、記録が持つ重要性、映画館という場でそれを共有できることの意義、アートプロジェクトが地域の歴史性を見据えた取り組みになっているかという問題提起など、さまざまな意見を交わし、共有することができたと感じています。

 

ご来場くださった方々、ご協力くださった方々、本当にありがとうございました!

今回の上映をきっかけに、それぞれの映画がまたさまざまな場所で観られていくことに繋がれば本当に嬉しいです。

 

 

「どっこい! 人間節 寿・自由労働者の街」について

2017.10.29 Sunday

「どっこい! 人間節 寿・自由労働者の街」、この映画の魅力をどのように伝えればいいかずっと考えていましたが、ようやく僕なりの言葉が見つかりました。

 

これは美しい映画です。

 

「バカやろう!」と怒鳴りながら、相手の哀しみを思いやる気持ち。
自らの弱さを隠すこともしない男たちの生き様。

 

各々が人間存在について語る言葉は、まるでドストエフスキーの小説を彷彿とさせます。
そんな、儚く、美しい映画です。

 

今回は、映画の舞台である寿町にもっとも近い映画館、横浜シネマリンで上映します。
支配人の八幡さんは大の映画好き。昨年寿町でこの映画を一緒に見てからというもの、会うたびに「飯田さん、『どっこい! 人間節』をうちでぜひ上映しましょうよ」と言われ続けました。
もちろん僕も同じ気持ちで、この企画を立てました。

 

シンポジウムでご登壇頂く加藤彰彦さんは、撮影当時、映画の中心場所となる寿生活館の職員であり、撮影スタッフと街の人々の橋渡しの役割も担っていたそうです。野本三吉というペンネームでも活躍し、寿についての素晴らしい著作もあります。


小川プロダクションといえば、日本のドキュメンタリー映画史に燦然と輝く存在で、前期の三里塚シリーズと後期の山形での作品が有名です。
「どっこい! 人間節」はその間に埋もれがちですが、いま、横浜から、この作品の再評価を始められたらと思っています。

 

どうか、その瞬間にお立ち会いください。

 

11/3横浜シネマリン「ハマを見つめたドキュメンタリー映画 ―変わりゆく街、子どもたち」

http://cinemarine.co.jp/yokohama-documentary/