特集上映「ハマのドキュメンタリー映画作家たち」無事終了しました
2016.07.26 Tuesday
特集上映「ハマのドキュメンタリー映画作家たち」7日間の上映が無事に終了しました。
ご招待も含めると述べ518名の方がご鑑賞くださいました。
アンケートからも大変好評だったことが伝わってきます。
ご来場下さった方々、関心を寄せて下さった方々、どうもありがとうございました。
久しぶりに会う人、初めて出会う人、さまざまな出会いがありました。
自分たちの手がけた作品を、あらためて劇場のスクリーンで鑑賞する体験とともに、
これからに向かうエネルギーをもらった楽しい1週間でした。
貴重な機会を与えてくれた横浜シネマリンに心から感謝しています。
どうもありがとうございました!
しろえもんのこと
2016.07.20 Wednesday
飯田です。神奈川県動物愛護協会の山田会長より「犬と猫と人間と」で撮影させてもらったしろえもんが、
昨年の12月に亡くなったと教えていただきました。
2012年にイギリスにもらわれていってからおよそ4年、11歳くらいになっていたと思います。
もらわれていったときのことは当時のブログに書きました。
http://lowposi.jugem.jp/?eid=310
先日のあしがらさんの訃報とともに寂しい限りですが、後半生をのびのびと過ごすことができてよかったと思います。
明日21日には「犬と猫と人間と」の上映を行うので、久しぶりに自分でも見直そうと思います。
以前にしろえもんについてを書いた新聞エッセイの原稿が出てきましたので、転載します。
しろえもんの「しつけ」 飯田基晴
映画「犬と猫と人間と」では、捨てられた犬や猫をめぐり、さまざまな現場を描いた。
その中で「しろえもん」という名の犬が、まるで主役のように繰り返し登場する。動物愛護団体の施設に保護され、そこで新たな飼い主が決まって一度はもらわれたが、やんちゃで力が強く甘がみもきついため「手に負えない」と、施設へ返されてしまう。
人なつっこい犬なのだが、興奮すると細長いシッポをビュンビュンと振り回し、猛スピードで駆けまわる。こうなると施設のスタッフでも、扱いに困るほどだ。このしろえもんに新たな飼い主を見つけてやれるよう、施設でしつけに取り組む様子が、映画の縦軸となった。
犬のしつけには、大別すると2種類のやり方がある。罰を与えるしつけと、ご褒美を与えるしつけだ。くしくもしろえもんは、その両方を受けることになった。全身で喜怒哀楽を表す犬なので、それぞれのしつけを受けているときの様子は、見ものでもある。
最初に受けたのは、人間の言うことを聞かなければ、体罰として、チョークチェーンという首輪代わりの鎖を引っ張られるしつけだった。一定の成果はあったものの、しろえもんには強いストレスがかかってしまう。 そこで今度は、言うことを聞けば、ご褒美として食べ物をもらえるしつけに切り替わる。食いしん坊なので喜んでしつけに取り組み、どんどん学習を重ねていく。
ところで、「しつけ」というと、犬に行儀を教え込むもの、そんな印象があるだろう。だが、褒めて伸ばすしつけでは、飼い主が犬の性質を学ぶことも、大きな割合を占めている。
映画でも、しつけを通して、しろえもんと施設スタッフがお互いに理解を深め、笑顔が増えていく様子を描いた。そこには異なる種である人間と犬が、共存するための知恵があるように感じた。
明日7/16より、特集上映「ハマのドキュメンタリー映画作家たち」が始まります。
2016.07.15 Friday
いよいよ明日から、特集上映「ハマのドキュメンタリー映画作家たち」が始まります。
1週間で合計13本の豪華ラインアップ!
「これを観たいんだけど都合があわない」という声も聞きます。
ちょっと盛り込み過ぎたかもしれません・・・。
でもどれも見応えある作品だと思います。
どうかお時間を作って劇場まで足を運んで頂けましたら幸いです。
明日の初日のトーク終了後は、近くの中華料理屋さんで懇親会も行います。
今回の上映作品の作り手さんたちも参加しますので、ご参加希望の方は事前にメッセージを頂ければ幸いです。
当日劇場でローポジションの誰かに声をおかけくださっても構いません。
よろしくお願いします。
あしがらさんのこと
2016.07.05 Tuesday
映画「あしがらさん」の主役である、あしがらさんこと神保さんが、6月26日にお亡くなりになりました。
昭和7年の生まれと聞いていましたので、83歳にはなっていたと思います。
昨年2月にスープの会のグループホームから、新宿区内の特別養護老人ホームに移られていました。
今年に入ってご兄弟と連絡がついて、面会にいらしたそうです。
神保さんもひと目でご兄弟のことがわかり、驚き、喜んでいたと聞きました。
亡くなる前にご兄弟にお会いできて本当によかったと思います。
僕が神保さんに初めて会ったのは1996年でしたので、今年でちょうど20年となります。
今月のローポジション10周年記念の上映イベントでは「あしがらさん」も上映します。
追悼上映のようになってしまい、とても複雑な心境です。
映画を観てくれた方からはいつも、「あしがらさんはいまどうしていますか?」と聞かれます。
あの過酷な暮らしを経たうえで、よく長生きされたと思います。
僕は神保さんとのかかわりを通じて、多くのことを学びました。
映画を通じて、それを多くの方と共有させて頂きました。
お会いできたことにあらためて感謝し、ご冥福をお祈りします。
飯田基晴