ローポジションの映画の制作過程には、いくつか特徴があると思っています。
ひとつは制作途中の段階で、一般向けの上映会を開いてしまうこと。
それも有料で。
自分で言うのもなんですが、こういうやり方はあまり聞いたことがありません。
メリットもデメリットもあると思いますし、観る方としては、完成品を見せろ、という思いもあるかもしれません。
でもここで得られたお客さんの感想に一喜一憂しながらも、それを踏まえて、追加撮影や再編集をして、映画を完成させてきました。
またそんな上映会にたどり着く前後では、ローポジのメンバーを中心とした作り手仲間での試写も重ねます。
僕らは非常に小規模な体勢で映画を作ります。
ひとりで撮影も編集も行うことも珍しくありません。
だからこそ、ひとりよがりにならぬよう仲間内で試写をするのですが、それでも作り手自身が、自らのこだわりから抜け出せないこともあります。
でも、上映会でお客さんとともに自作を観て感想を聞くと、他者の目線がわかってくるのです。
そこで直していくことで、作品が開かれていく。
打たれることで強くなる。
そんな体験を僕らはしてきました。
今回の新作報告会は、どちらかと言えば、仲間内での試写や、普段のローポジションのミーティングに近いレベルになると思います。
作品によっては、ローポジメンバーでの議論をお見せすることになると思いますし、参加してくれた方々の意見を頂ければ、それを作品の糧とさせてもらうでしょう。
僕らの映画製作の大事なプロセスを担う試みかもしれない、そんな風にも思っています。
他人の映画製作の過程に関わることの面白さは、僕らよく知ってます。
ということで、きっと参加頂いた方にも、面白さを感じてもらえる時間になることと思っています!