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「犬と猫と人間と2」ニュース Vol.14 その1

2014.07.28 Monday

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 「犬と猫と人間と2」ニュース Vol.14  2014.7.25 発行
  発行:映像グループ ローポジション/合同会社東風
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 1.韓国・スンチョン湾世界動物映画祭2014で上映決定!
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 この度、韓国・スンチョンで昨年より始まった「スンチョン湾
 世界動物映画祭」で『犬と猫と人間と2』『犬と猫と人間と』の
 上映が決定いたしました!
 今年は8月21日(木)〜26日(火)に第2回目が開催されます。
 映画祭には飯田基晴監督(本作プロデューサー/『犬と猫と
 人間と』監督)がゲスト出演し、上映後のQ&A、捨て猫や捨て犬
 にまつわるトピックについてトークセッションに参加する予定
 です。
 
 「ANimal Film Festival in suncheon 2014」
  映画祭公式サイト:http://anffis.org/intro/index.html/
  ※2014年度版はまだ韓国語表記のみです。
 
 韓国では初めての上映です!
 作品がどう受けとめられるか、とても楽しみです。
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 2.川内原発再稼動、その前に
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 ご無沙汰して、2ヶ月ぶりの発行です。
 大暑を迎え暑さは厳しさをましてきましたが、日はだんだんと
 短くなって、蜩の声も聴こえて来るようになりました。
 
 季節がこうしてめぐるように、日本政治も“いつか来た道”へと
 逆戻りしていくのでしょうか。 
 7月16日、原子力規制委員会は九州電力川内原発1,2号機について
 新たな規制基準を満たすと認めました。新聞報道によると、
 10月にも川内原発の再稼動が可能になる、とのことです。
 30キロ圏内(「緊急時防護措置準備区域」)には7市2町に
 21万5千人が住んでいます。
 
 この地域の動物の状況を知りたくて、平成25年度末の犬の登録数を、
 原発が立地する薩摩川内市、隣接する阿久根市、いちき串木野市に
 問合せてみたところ、以下の回答をいただきました。
 
 【犬の登録数】
 薩摩川内市   5,689頭
 阿久根市    1,334頭
 いちき串木野市 1,558頭           
 
 映画の中で検討したように全国の犬の登録率58%(推計)から
 考えますと、3市にはおよそ15,000頭余りの犬が飼育されている
 と推定できます。猫もほぼおなじ数と考えると、3市には30,000頭
 余りの犬と猫が暮らしていると考えられます。
 放射能は円状に広がる訳ではありませんから、30キロ圏内を
 超えて避難が必要になることもあり、結局のところ、事故を起こ
 した場合の影響がどこまで及ぶかは、起きてみなければ分らない
 というのが実際です。
 福島の原発事故は、いまもって、誰一人としてその責任をとって
 いません。
 16日の記者会見で、官房長官は「原発の安全性は規制委員会に
 委ねている。個々の再稼動は事業者の判断で決めること」と
 述べ、規制委員長は「安全だということは、申し上げません。
 再稼動の判断にはかかわりません」と述べています。
 となると、事故が起きた時の責任は九州電力が取るのでしょうか。
 原発事故は、一民間企業が責任を負える話でないことは東京
 電力が証明しています。
 飯田監督とのペアで、僕は「逃げ遅れる人々 東日本大震災と
 障害者」というドキュメンタリーの製作にも関わりました。
 南相馬市の取材の際、災害時に限らず、平時にあっても支援の
 必要な「要援護者」の実態把握が如何に難しいかを知りました。
 そしてその「要援護者」こそ、災害時に取り残される人びとで
 あることを伝えました。
 
 鹿児島県知事は13日、要援護者の10〜30キロ圏の避難計画について、 
 「作ろうと思ったら時間をかけて空想的なものは作れるが、実際
 問題としてはなかなか機能しないだろう」と述べ、計画自体を策定
 しないとしています。
 
 "逃げ遅れる人々”は政治が生み出すものであり、それを避ける
 ことが出来るのも政治をおいて他にありません。
 
 「10月にも再稼動」
 
 政治が、多くの国民の不安や願いに応えることなく現実を塗り
 替え、塗りつぶしていこうとする。そんなおおきな力を前に
 私たちが出来ることは、事故が起きた時に備えることしか
 ありません。
 
 再稼動を語る前に、まずは原発事故で動物や人びとに何が起きた
 のか、起きているのかを、川内原発周辺にお住まいの方々に知って
 もらいたいと、強く切望しています。
 上映会を企画して下さるような方がいましたら、ぜひご紹介、
 ご連絡いただけましたら幸いです。
 
 (宍戸)    
 

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