「ホームレス問題の授業づくり全国ネット」立ち上がる!

2008.04.04 Friday

今、学校でホームレス問題を考えるための授業を広めよう、という活動が立ち上がっています。僕も呼びかけ人に入らせてもらいました。

まだまだ世間では「ホームレス」という存在に対し偏見を持つ方も多く、そうした意識を反映し、若者による野宿者への襲撃事件が多発しています。そうした状況を少しでも変えていくため、これから学校現場等に働きかけていきたいと思っています。
下記の呼びかけをご覧頂き、多くの方にご参加頂けたら幸いです。
以下、転載歓迎です。

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「ホームレス問題の授業づくり全国ネット」 参加へのお願い

 わたしたち「ホームレス問題の授業づくり全国ネット」呼びかけ人は、これま
で野宿者問題にかかわりながら、支援者、ジャーナリスト、学校教員等、それぞ
れの立場から、学校での「ホームレス問題の授業」に取りくんできた有志の集ま
りです。
 このたび、「ホームレス問題の授業づくり全国ネット」を立ち上げるにあたっ
て、広く、全国の皆さんのご参加を呼びかけます。

呼びかけ文

いま、日本各地で、子ども・若者たちによる野宿者への襲撃事件が起こってい
ます。投石、エアガン・花火を打ちこむ、消火器を噴霧して投げこむ、ガソリン
をかけて火を放つ、殴る・蹴るなどの暴行が、日常的に頻発しているのです。
 06年には、姫路市の中高生ら少年4人が、野宿者に火炎瓶を投げこんで焼死さ
せるなど、被害者が「死」に至る事件も後をたちません。
 襲撃した少年たちは、「ホームレスは臭くて汚くて社会の役にたたない存在」
「ゴミを掃除しただけ、大人は叱らないと思った」などと語っています。そこに
は、大人・社会の野宿者・貧困者への差別意識が、あからさまに反映されていま
す。
 そして、子どもたちの野宿者襲撃には、「いじめ」問題との強い共通性があり
ます。いま、多くの子どもたちが、学校、家庭、社会から「ありのままの自分」
を認められず、仲間に対しても「過剰な同調」と「競争意識」を強いられ、その
ストレスから「自分より弱い他者を攻撃すること」で、自分の存在・価値を実感
しようとしています。子どもたちの「ホームレス」いじめも、まさに同じ背景・
構造にあり、加害者自身が「自分を尊重され、他者を尊重できる」という、基本
的な関係性が築けず、心理的に抑圧されています。
「ホーム・レス」を、安心できる「家や居場所がない状態」と捉えるなら、彼ら
もまた「心のホームレス」「関係のホームレス」であるといえるでしょう。
 また、多くの若者たちが、学校を出て働いても、満足な収入が得られないワー
キングプアや、都合よく使い捨てられるフリーターになるという現実、さらに社
会に出て働く意味そのものが感じられないという問題にも直面しています。「ネ
ットカフェ難民」といわれる若年層の「ホームレス」化とともに、野宿者と若者
たちの抱える貧困・労働問題は、もはや切りはなせない地続きのものとなってい
ます。
 わたしたちは、「襲撃・いじめ」といった若者たちと野宿者の「最悪の出会
い」を、希望ある「人と人としての出会い」へと転換していくために、襲撃問題
を解決するための取りくみや、学校での「ホームレス問題の授業」を行ってきま
した。しかし「ホームレス問題の授業」の実践は、日本では、まだごく一部です。
子どもたちが加害者となる残酷な襲撃・殺害事件が頻発しているなか、教育現場
の対応は信じられないほど遅れています。
 襲撃問題の解決のために、野宿者をはじめ、子どもや若者たちが安心して生き
ていける社会の実現のために、「ホームレス問題」への理解と共感、あらゆる
命・人権を尊重するための「授業の実践」を、至急、教育現場で展開していくこ
とが必要です。
 わたしたちは、こうした問題に関心をもつ全国のみなさんと、授業の実践、情
報交換、教材の開発、そして文部科学省・各地の教育委員会へ「学校でホームレ
ス問題をおこなうこと」を求めていくために、つながり、力を合わせていきたい
と願っています。ぜひ仲間に加わっていただけますよう、多くの方のご参加を呼
びかけます。

「ホームレス問題の授業づくり全国ネット」
呼びかけ人
  生田武志(野宿者ネットワーク)
  北村年子(フリージャーナリスト)
  清野賢司(東京都教員・NPO法人TENOHASHI事務局長)
  飯田基晴(ドキュメンタリー映画監督)

●「ホームレス問題の授業づくり全国ネット」メーリングリストの開設を予定し
ています。ご参加希望は、氏名・所属等を明記の上、こちらのアドレスまで。 
   cex38710@syd.odn.ne.jp
※サイト「野宿者問題の授業を学校で行なっています」のメールでも送れます。
http://www1.odn.ne.jp/~cex38710/class.htm
コメント
 きょう(09・7・27)ビッグイシュー日本の代表の佐野章二さんと会って、2時間ほど話しました。さまざまな学校・教員のことを話しましたが、その中で、「子どもの貧困」や「親・保護者の子育て放棄」などについても話題に上りました。また、ことがあれば「自己責任論」で自分は傷つかないところで切り抜けようとす論調についても語り合いました。
 その話の中で、北村年子さんの本などを教えてもらい、帰りにさっそく北村さんの『ホームレス襲撃事件と子どもたち』を買い求めました。メーリングリストもあるとのことで、今夜開いて少し読んでみました。
 また、書きます。
下橋さん、書き込みどうもありがとうございました。
HP拝見しました。大変興味深いです。
ホームレス問題の授業づくり全国ネットのメーリングリストは、佐野さんはじめ多くの方にご参加いただいております。よろしければぜひご参加ください。
それではまた!
  • by iida
  • 2009/07/28 2:54 PM
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