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タイトル決定!「犬と猫と人間と2 動物たちの大震災」

2012.07.19 Thursday

飯田です。
この間、若い作り手仲間、宍戸大裕さんが取り組んでいる、東日本大震災で被災した動物と人々を描くドキュメンタリー映画「動物たちの大震災」にプロデューサーとして関わってきました。
きっかけは震災直後、宍戸さんからの電話です。

東京で福祉施設に勤めていた宍戸さんは、震災直後に休職し、生まれ故郷の宮城県名取市に戻ることを決意しました。
地元の惨状に心を痛め、そこに生きる人々の姿を記録していきたいと語る宍戸さんに、僕は応援していくことを約束しました。

3月19日に故郷に戻った宍戸さんはその後、精力的に各地を見てまわりながら、取材を始めます。そして、元々自然や動物が好きだった宍戸さんの取材は、ひとつの出会いから急速に被災地の動物たちに向かっていきます。
宮城県石巻市で長年、動物愛護の活動をしてきたアニマルクラブ石巻の代表、阿部智子さんとの出会いです。

阿部さんはこの年の5月に映画「犬と猫と人間と」の上映会を企画していました。石巻は今回の震災で壊滅的な被害を受けた沿岸部の街です。もちろん上映会どころではありません。石巻を訪れるという宍戸さんに、僕は阿部さんのところに寄って様子を見てほしいと頼みました。

自らも被災しながら懸命に動物たちを救う阿部さんに出会ったことで、宍戸さんの取材は被災地の動物たちにシフトしていきました。つまり映画「犬と猫と人間と」が取り結んだ縁でもあります。
そして、宍戸さんは、事故を起こした福島第一原発の20キロ圏内に取り残された動物の取材も始めるようになりました。

じっくりと取材を続ける宍戸さんにアドバイスをし、撮影した映像を見せてもらうなかで、僕は作品として世に出せるよう支えたいと思いを強め、プロデューサーとしてかかわることにしました。

「犬と猫と人間と」は、多くの人々の協力のもとで広がっていきました。その意味で、自分だけの作品とは思っていませんし、自分がプロデューサーを務めるとはいえ、仲間の作品にこのタイトルをつけることには迷いもありました。
でも僕はいま多くの人々に、この作品を届けたいと思っています。

そして、「犬と猫と人間と」を応援してくれた人たちに、あらためてこの新作を支えてもらえたらと願っています。その願いを込めて、宍戸さんの作品に、
「犬と猫と人間と2 動物たちの大震災」
と名づけさせてもらいました。どうか応援をお願いいたします。

<作品紹介>
大津波に襲われた宮城県石巻市。原発事故に翻弄されつづける福島県。東日本大震災では犬や猫、牛などの動物たちも被災しました。
動物たちが伝える無言の声、その声に耳を澄まし動きだす人々。
別れ、再びめぐり逢ういのちといのち。
動物たちと人々が過ごした3・11からの500日を見つめます。
2009年に劇場公開され話題を巻き起こしたドキュメンタリー映画「犬と猫と人間と」監督の飯田基晴がプロデューサーとして製作を指揮、宮城県出身の若手監督・宍戸大裕が、震災下を生きぬく動物たちと人々に迫ります。

<概要>
完成予定:2013年1月/95分(予定)/ハイビジョン
監督・撮影・編集:宍戸大裕
プロデューサー :飯田基晴
製作:映像グループ ローポジション

<お問合せ>
Email:info@inunekoningen.com
・映像グループ ローポジション
 電話:045-228-7996  FAX:045-228-7976
・「犬と猫と人間と2」製作上映を応援する会
 電話:090-1932-9965(宍戸) 
 http://www.daifilm.com/

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