映画「ザ・コーヴ」上映中止に

2010.06.11 Friday

続けてもうひとつ。
日本のイルカ猟を描き、アカデミー賞を受賞したドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ」をめぐり、一部の右派団体からの抗議により、上映予定の映画館が次々と上映中止を決めています。
先日、以下のようなアピールが行なわれ、ぼくも名前を連ねました。
作品はすでに試写会で見せてもらいましたが、ドキュメンタリーとしての、その作りにはぼくは批判的です。
(このことも時間があればどこかできちんと書きたいのですが)
ただ、だからといって「反日映画」と決め付けて上映を潰すことには反対したいと思います。
(そもそも反日映画じゃないと思いますが)

また6/9には、このアピールの中心となった篠田博之さんの月刊『創』が企画した、同映画の上映会とシンポジウムがありました。
それを報じる新聞記事はコチラから読めます。
シンポジウムの映像もネットでも配信されてますので、興味ありましたらぜひ以下よりご覧下さい。
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/541


<緊急アピール>
映画「ザ・コーヴ」上映中止に反対する!
 アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した映画「ザ・コーヴ」をめぐって、映画館が次々と上映中止を決めています。一部の右派団体からの電話や街宣による抗議を受けての「自粛」措置と思われますが、2年前の映画「靖国」の上映中止事件とよく似た事態といえます。
 こういう事態が一般化すると、評価が分かれるような問題作というべき映画は上映できないことになってしまいます。そもそも海外では広く公開されているこの映画が、作品で描かれた当事国の日本で公開できないというのは、日本における「言論表現の自由」がいかに脆弱かを示す事柄といえましょう。
 この映画の内容や制作手法については、この間、批判も含めて様々な意見や評価が表明されています。そういう作品こそ、広く議論に供されるべきで、作品そのものを封印してしまうことは、その機会さえも奪うことになってしまいます。
 言論表現の自由は、発表の場が確保されてこそ成立するもので、映画館も表現活動の一翼を担う場であることは明らかです。私たちは言論表現活動に携わる者として、上映中止に反対します。
 また現在、全国の上映予定の映画館に中止を求める電話抗議がなされているようですが、それらの映画館が表現の場を守るという立場を堅持することを切望し、そういう映画館を応援します。

●賛同者(6月7日現在。50音順)
青木理(ジャーナリスト)/有田芳生(ジャーナリスト)/飯田基晴(ドキュメンタリー映画監督)/飯室勝彦(中京大学教授)/池添徳明(ジャーナリスト)/池田香代子(翻訳家)/石坂啓(マンガ家)/石丸次郎(ジャーナリスト/アジアプレス)/岩崎貞明(『放送レポート』編集長)/上野千鶴子(社会学者)/生方卓(明治大教員)/大谷昭宏(ジャーナリスト)/桂敬一(立正大学文学部講師)/北村肇(『週刊金曜日』編集長)/國森康弘(フォトジャーナリスト)/是枝裕和(映画監督)/崔洋一(映画監督)/斎藤貴男(ジャーナリスト)/坂上香(ドキュメンタリー映画監督/津田塾大学教員)/坂野正人(カメラマン/ディレクター)/坂本衛(ジャーナリスト)/佐藤文則(フォトジャーナリスト)/澤藤統一郎(弁護士)/篠田博之(月刊『創』編集長)/柴田鉄治(ジャーナリスト)/下村健一(市民メディア・アドバイザー)/ジャン・ユンカーマン(映画監督)/張雲暉(映画プロデューサー)/白石草(OurPlanet-TV代表)/杉浦ひとみ(弁護士)/鈴木邦男(作家)/想田和弘(映画作家)/田原総一朗(ジャーナリスト)/土屋豊(映画監督/ビデオアクト)/土井敏邦(ジャーナリスト)/豊田直巳(フォトジャーナリスト)/中山武敏(弁護士)/七沢潔(ジャーナリスト)/野田雅也(ジャーナリスト)/野中章弘(ジャーナリスト/アジアプレス)/橋本佳子(プロデューサー)/服部孝章(立教大教授)/林克明(ジャーナリスト)/原寿雄(ジャーナリスト)/日隅一雄(弁護士)/日高薫(ジャーナリスト)/広河隆一(『DAYS JAPAN』編集長)/森達也(作家・映画監督)/森広泰平(アジア記者クラブ事務局長)/安岡卓治(映画プロデューサー)/山上徹二郎(映画プロデューサー)/山本宗補(フォトジャーナリスト)/豊秀一(新聞労連委員長)/李纓(映画監督)/綿井健陽(ジャーナリスト/アジアプレス)

コメント
私は、予告編しか見ていませんが、その作り方に飯田監督は賛同しないだろうと思っていました。(予告編はドキュメンタリーというより、ワイドショー的に見えましたから)
ですから、上映すべきというアピールに名を連ねられたと読んで、お名前を見て、とても嬉しく思い書き込みました。

もし、この映像が虚偽であれば違法でしょうが、事実の映像に強い思惑を添えた形の場合「ドキュメンタリー」の枠はどうなるのかな?という疑問はあります。

しかし、どんな理由があるにせよです。
  • by 山田
  • 2010/06/12 12:59 AM
この映画は日本に外国人参政権を持ち込むために巧妙に仕掛けられた罠なのです。そもそも表現の自由は日本人にのみ認められたもので外国人にないというのが通説です。
  • by 愛国
  • 2010/06/12 6:21 AM
飯田監督、著書の執筆お疲れ様です。
楽しみに待っております^^

ザ・コーブは、私も予告編しか拝見しておりませんが、
やはり上映はすべきだと感じています。
「太陽」や「靖国」と同様に思いますし。

「アヒルの子」拝見させていただきましたが、良かったです。


  • by たま☆
  • 2010/06/14 10:18 AM
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